東京大学 教養学部 後期課程 教養学科 地域文化研究分科 イギリス研究コース
大学院 総合文化研究科 地域文化研究専攻 小地域イギリス





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Oxford Summer School 体験記   近藤 辰也 (イギリス分科4年)

私はIARU GSP(International Alliance of Research Universities Global Summer Program)の中でも、オクスフォード大学で開催されたGlobal Challenges of the 21st Centuryに参加した。期間は7月4日から29日までの26日間。宿泊した寮、エクセターカレッジは、14世紀に建てられオクスフォードの中でも中々に歴史があり、ロード・オブ・ザ・リングで有名なトールキンも学んだことで知られている。また、東京大学からの奨学金、オクスフォード大学からの奨学金、そしてJASSOからの短期交換留学向けの奨学金(予定)が給与の形で与えられ、航空券を除けばほぼタダで参加できることも私にとっては決め手であった。

寮生活について

食事は寮内の大ホールにおいて3食提供される。特にディナーは大変美味しいし豪華である。また、寮内にバーがあり、昼はコーヒーがタダで、夜は美味しいビールやサイダー(林檎酒)が格安で提供される。また、寮付近には有名なパブがたくさんあり、私のお気に入りはトールキンとC.S.ルイスが常連客としてよく語り合っていたというEagle and the Childという所だった。大学に負けず劣らず、各パブにも長い歴史と特徴がそれぞれあり楽しい夜を過ごせること請け合いである。寮の施設としては、古い建物の中に最新鋭の設備が整っていたと感じた。暖炉もある広めの個室の前にはらせん階段があり、そのまま下っていくと迷路のような地下階に至り、赤絨毯が敷かれ肉筆で写された歴史的な本に囲まれたチュートリアルの部屋と24時間使用できるパソコンルームが混在していた。まさに、ハリー・ポッターのような不思議な世界と最先端の科学の融合を目の当たりにするかのような、素敵な寮だった。

プログラムの内容について

学業に関して言えばはっきり言って、大変にチャレンジングである。私はAIKOMを用いて、ニュージーランドはオタゴ大学にて1年間交換留学しており、それなりに海外で学ぶことのつらさを身に感じていたつもりであったが、比較にならぬほどタフなサマースクールであった。ついた初日に、2日後までの締め切りの1500wordsのエッセイと最低限読むべき7~8個の論文や記事について知らされたときは絶句した。ネイティブでも苦戦するエッセイに取りくむのは、中々に骨が折れた。



また、世界中の有名大学から厳しい選抜を勝ち抜いてきた学生との真剣なディスカッションは、スピーディでかつ高級語彙のオンパレードとなり、貢献することはかなり難しかった。また、私がノンネイティヴである以上に、テーマとなっている気候変動について何の知識もなかったことが、よりこのサマースクールをハードにしたといえる。
交流に関して言えば、かなりの学生がネイティヴ、もしくは完全にネイティヴレベルの英語のスキルがあったため、仲良くなることにも中々の労力がいた。しかしながら、1ヶ月もの間、苦楽と食事をともにするにつれ、毎日パブに繰り出す仲になっていくものであると、サマースクールが終わった今は思う。1時間、1杯だけといいパブに繰り出し、その後各人部屋に戻って勉強したことや、公園で競技フリスビーに興じたのは良い思い出である。また、複数の講義やゼミに参加するため、多くのバックグラウンドを持つ知己が出来ることも特筆に価する。

最後に・・・

私は、『伝統ある学校、伝統ある寮で、世界中から集まった秀才たちのすごさを肌で感じ、自分も必死にくらいついていくことで自分磨きしたい』というつもりで参加した。その動機からすれば、今回のサマースクールへの参加は妥当だったといえる。ただ、相当な英語力と精神力がなければ得られるものも少なくなるだろう。異国での生活になれていなければ、猶の事である。東京大学の学生の応募率が異常に低いのもある意味納得である。しかし、他の大学からは数十倍、数百倍の倍率をかいくぐった猛者達が最高の学びの環境のもと集い、互いを刺激しあう。このことは、今年度のGSPの目標が『次世代のグローバルリーダーを育てること』ことからも想像に難くない。私は『グローバルリーダーになる』なんてつもりは毛頭ないが、グローバルリーダーとはどういうものか、単純に言えば『世界にはすげぇやつが一杯いる』ということが分かり、『俺も負けてらんねぇ!』というモチベーションになった。今後、就職した後にも活かされるであろう貴重な体験になったことは間違いない。そこで、覚悟とある程度の語学力をもった学生は、積極的に参加してほしいと思っている。中々に得られない貴重な体験をほぼタダで味わえるとなれば、寧ろ応募せずにはいられないという学生が増えることを願っている。

2017年度Sセメスター時間割

2017年度Sセメスターの時間割をアップしました。
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